ここ最近、田中功起(1975- )はめざましい活躍をしています。2004年に群馬県立近代美術館で「特別展示 田中功起 買物袋、ビール、鳩にキャビアほか」を開催して以来、国内外で次々と作品を発表し、おおいに注目を集めています。 今回は、その中からいくつかの作品をとりあげ、特集展示します。
たとえば2005年、「GUNDAM 来たるべき未来のために」展のために制作された《アムロとアムロたち》や、2007年、森美術館の「笑い展」に出品された《そうして森美術館にたくさんのたらいが落ちる》が、すこし違ったかたちで展示されます。
《そうして森美術館に...》は、200個のたらいが散乱する展示室で、そのたらいが崩れ落ちるさまを映写する、まさにサイトスペシフィックな作品でした。今回、当館の展示室で新たにセットを組んで撮影をおこない、「群馬県立近代美術館ヴァージョン」として生まれ変わります。