富弘さんの作品には「空」、「雲」、「鳥」が時々登場します。富弘さんは幼い頃から、今日まで、空へのあこがれが人一倍強いようです。幼い頃は空高く飛ぶことのできる鳥や飛行機雲を眺めることが好きでした。
1970年の6月、赴任したばかりの中学校で、窓から見える雨上がりの透き通った深い青空に、はげしく心動かされ、洗濯物を放り出して体育館へ向かうのでした。そしてクラブ活動の指導中に負傷してしまうのです。
その後、病室から見える空をながめて過ごし、さまざまなことを考え、9年後に退院。その間にキリスト教との出会いがあり、信仰を得ます。信仰を得てからの富弘さんの空へ対する想いはいっそう深い、特別なものとなるのです。
これらの心情を作品にしたもの20点を展示します。