世紀末のモンマルトルを舞台に活躍した異才の画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)。37年という短い生涯のなかで、多才な画家たちとの交流を通して独自の作風を確立していったロートレック。モンマルトルの画塾でのベルナールとの出会い、年上の画家マネへの憧れ、そしてポスター制作においてはシェレやスタンランらと刺激を受け合い、さらにはボナールなどナビ派の画家とも親交を結んでいます。その交友関係に焦点をあてることで、今までにないロートレック像が見えてくることでしょう。本展覧会は画家ロートレックの出身地、フランスのアルビのトゥールーズ=ロートレック美術館館長の企画・構成により、国内外のロートレック作品と交流のあった画家たちの作品を併せて紹介することで、世紀末のパリをまさに駆け抜けた画家、ロートレックの世界を展観していきます。