江戸時代中期から後期にかけて、田辺領三栖組の大庄屋に生まれ狩野派の画家として藩の御画師御用人支配をつとめた真砂幽泉の特別展を開催します。幽泉(名を友親)は若年の頃養父、久富の世話により狩野探幽の門人、探山を祖として京都で栄えた鶴沢家の三代目、法眼探索に入門し、数年京に滞在して狩野派の技法を学んだといわれています。
本展覧会では、彼が遺した作品や鶴沢家との間で交わされた書簡などから当時、狩野派の画法が紀南という地でどのように展開されていたかを検証し、田辺が生んだ真砂幽泉という画家の全体像をうかがおうというものです。和歌山県立博物館をはじめ田辺市内の方々や近隣寺社などが所蔵する作品を中心に真砂幽泉の画業を関連資料とともに紹介します。
前期:平成21年1月10日(土)~2月11日(水・祝)
後期:平成21年2月21日(土)~3月22日(日)
※前期、後期で展示替えがあります