おしゃべりな美術館は、美術館の仕事、作品の見方など、皆さんが美術館で感じる様々な疑問にお答えする展覧会です。今回の「おしゃべりな美術館その3 工芸がわかる40日間」では、当館コレクションの工芸品、彫刻を通して、工芸の歴史、制作技法や作品の見方などを紹介します。展示室には、たくさんの解説パネルが掲示してありますので、作品と一緒にじっくりと御覧ください。
美しい自然に恵まれた青梅市を含む西多摩地域には、古くから多くの芸術家が移り住んだことで知られています。当館の工芸コレクションの中心はそのような郷土ゆかりの作家たちです。出品作家は、色絵磁器の人間国宝として知られる陶芸家藤本能道、日常にとけこむ美しい作品で工芸の在り方を示した漆芸家磯矢阿伎良など近代の名工から、伝統技法と絵画を融合させた独自の作品で、近年目覚しい活躍をみせる漆芸家並木恒延など現代を代表する作家まで、選りすぐりの名工たちです。美しい自然をモチーフにした名品の数々をどうぞ御覧ください。
●特集展示●
平成20年の新収蔵品5点(川合玉堂の絶筆「懸瀑」も初公開)および青梅市ゆかりの作家、小島善太郎(洋画家・独立美術協会創立会員)の油彩画27点を展示。