東洋コーナー:近・現代の日本画
明治後期頃から、日本画壇では従来の枠にとらわれない新たな日本画表現の模索が活発になりました。特に大正・昭和前期は画家の個性的表現が花開いた時代でした。本コーナーでは当館所蔵の日本画から、大正末から昭和にかけての日本画壇の流れを紹介します。
テーマコーナー:マティスの《ジャズ》
人生のつらい時や悲しい時をときに芸術が救ってくれることがあります。マティスが晩年に制作した《ジャズ》にはじまる切り絵は、彼が病に苦しみ思うように筆が取れない中、はさみが彼にとっての新たな手、筆となり生み出された作品です。
当初サーカスと題される予定であった一連の作品は、色鮮やかな色彩、かたちで私たちを楽しませてくれます。魅力あふれるマティスの《ジャズ》20点をお楽しみください。
地元作家コーナー:地元作家の描いた神
地元作家コーナーでは、「ボッティチェッリ《聖母子と天使》イタリア美術とナポレオン」にあわせて、地元作家が描いた神というテーマをお送りします。無宗教と呼ばれる日本人ですので、西欧社会におけるキリスト教の中から生み出された作品群とは多少異なり、神といっても、地元の臼杵磨崖仏など身近なものを描いたり、海外旅行先で出会った仏教遺跡を描いたりと様々です。地元作家が描いた神や宗教的表現をお楽しみください。
近代美術コーナー:特集 時代の絵画たち(1910⇒1960)~大正から昭和へ、日本洋画、50年の軌跡~
近代には、リアリズムを追求する絵画が盛んになりますが、日本の伝統に眼が向き始めた大正から昭和にかけて、日本人としての洋画を打ち立てることに大きな足跡を残した画家たちがいました。
大正以降の日本の洋画史を代表する彼らは、印象派やフォーブ(野獣派)の巨匠たちに影響を受けながら、画家独自の日本人の描く洋画を模索し続けます。
近代美術コーナーでは、彼らが活躍した1910年から1960年までの50年間の軌跡をたどります。画家達が、その時代と向き合って描いた様々な絵画をお楽しみください。
名品コーナー
日本の画家に大きな影響を与えた、西洋の巨匠たちの作品をご覧いただきます。
現代コーナー:線 ―躍動・静止・集合―
絵画の中には様々な線が描かれています。今回は、特に線を描くこと、線による表現に主眼を置いたものをご紹介し・・・