鏑木清方(かぶらき きよかた)は、当初多くの挿絵や口絵(雑誌・書籍の巻頭カラー図版)を手掛けていました。
13歳の時、父が経営する『やまと新聞』の挿絵を描いていた水野年方に入門します。師匠の絵を模写するなど同門の友人たちと切磋琢磨しながら、絵の道に励みました。やがて、『やまと新聞』の連載小説を皮切りに、多くの新聞に挿絵を描くようになりました。また、『文藝倶樂部』『新小説』などの一流文芸雑誌や書籍の口絵、挿絵、装丁を依頼され、多くの作品を生み出してゆきます。
この展覧会では、雑誌などに掲載された口絵をはじめ、同時期に描かれた日本画をご鑑賞いただきます。