「メモリア-まなざしの軌跡」展では、社会や個人の経験がいかに語り継がれ、新たなものを生み出していくのか、「記憶」や「体験」を手がかりに
、9人の現代美術作品および熊本の祝祭の資料を紹介いたします。
1935年に入場者105万人を数え、時代を彩った祝祭「新興熊本大博覧会」。
アジアの経済成長期の社会の夢と現実の物語に目をむけたアナザーマウンテンマン、チェン・ジエレン。
知を継承する場としてのミュージアムや図書館を主題とするレオニード・ソコフ、カンディダ・ヘーファー。
ドイツ警察の制服を植物に転化させるピーター・ローゼル。
鏡の反射によって身体の感覚を呼び覚ますイヴォンヌ・リー・シュルツ。
感情の機微を色に重ねる日本画の千々岩修。
木彫彩色の肥後朝顔に挑む須田悦弘。
きらめく星の模様を砂で描き出すマリエッラ・モスラー。
さまざまな記憶をよりどころにして、私たちの日常のまなざしや体験から、新たな創造への飛躍の軌跡をたどる展覧会です。