三箇三郎(1926年函館生まれ)は、戦後まもなくから赤光社展、全道展、行動展などを主な活躍の場として、60年以上にわたり函館を拠点に幅広く制作を続けてきました。初期の風景表現にはじまり、身近な事物などから着想しつつ抽象化を深めた制作、そして北海道の自然を見つめて独特の構成と色彩による抽象的心象的造形へと、多様に作風を変遷させながら、独自の画業を展開しています。
本展では、80歳をこえた現在も意欲的な制作に取り組む画家の、初期からの代表的な作品により、その独創を深める個性的な絵画表現の特質と魅力を紹介します。