プレスリー、ボブ・ディラン、マリリン・モンロー、アポロ宇宙船・・・。1960年代前後のアメリカは日本人の憧れでした。またキューバ危機、ベトナム戦争、ケネディ暗殺、ウォーターゲート事件・・・。世界を揺るがした事件・事故の舞台でもありました。
戦後、超大国として君臨しているアメリカ。そこから発信される政治、経済、文化等、すべてのものがこの国を中心に発信されました。アートも例外ではなく、世界の美術界をリードしていました。それは、大量生産・大量消費に象徴されるアメリカ人のライフスタイルを背景に生み出された、アメリカ独自のものに発展しました。
今回は、大衆文化を背景に登場したポップ・アートを中心に、1950年代から70年代頃までのアメリカ現代美術を、版画作品を中心に紹介します。そのほか、アメリカに影響を受けた日本人たちの作品を紹介します。