こうして街はつくられる・・・・・・
都市の大規模な建築は、にぎわう街の拠点として、都市の景観をつくりだすものとして、あるいは文化を発信していく場として、社会の中心的役割を果たしてきました。今日では、高度な技術と創造的なデザインによって、公共建築や大型施設が次々と生み出されています。このような大規模な建築の多くは、専門的能力を備えたスタッフの力を結集している設計組織(設計事務所)によって、手がけられてきました。しかし、個人の建築家に比べると、設計組織が紹介される機会は限られており、その仕事や成果についてもあまり知られていません。今回は、こういった日本の設計組織にスポットをあて、都市の建築について考える初めての展覧会となります。
現代の都市をめぐるテーマは、環境や景観への配慮、街づくりとの関わり、歴史や伝統の継承、街の再生など、多岐にわたります。この展覧会では優れた仕事に携わってきた15の設計組織をとりあげ、このようなテーマに対する建築の取り組みを紹介します。