わが国の洋食器産業の礎を築いた日本陶器合名会社(現:ノリタケカンパニーリミテド)は明治37(1904)年に創業しました。その100年にもおよぶ歴史は日本の洋食器の歴史そのもといえ、同社には数多くの資料が保存されています。世界からも絶大な人気を集めている明治末から昭和初期にかけて製作された「オールドノリタケ」と呼ばれる食器類をはじめ、長きにわたるデザインの変遷を伝える色鮮やかな「画帖」、日本で初めて製作されたディナー皿など、いずれも貴重なものばかりです。
本展では、これが初公開となる色鮮やかで美しい画帖を軸に、西洋の華やかな装飾図案と日本の優れた技術から生み出された繊細華麗なテーブルウェアの数々の精華を展観し、ノリタケチャイナの全貌とその魅力を紹介します。