元永定正氏は1922年、三重県上野市(現伊賀市)に生まれました。当初は漫画家を志していましたが洋画に転向、1955年に前衛美術グループ「具体美術協会」に参加、戦後の日本美術界におけるアヴァンギャルドの旗手として活躍し、鮮やかな色彩と流動的なスタイルを確立しました。その後も独自の抽象絵画芸術を展開、既成概念にとらわれることなく多彩な技法・表現方法を取り入れた自由で斬新な作品を発表し続け、日本の現代美術を代表する作家として現在も第一線で活躍されています。
本展覧会では受賞作を中心に約60点を展示、元永定正氏の画業をご紹介いたします。