現代の私たちにとって身近な生活必需品である地図。日本では大化2年(646)の改新の詔にともない、諸国の地図を作らせたのが文献上の初見(『日本書紀』)と言われています。その後、荘園図・国郡図・村絵図・国絵図などの地方図とともに、江戸時代には正確な日本全図も作成されました。
本展では、伊能忠敬の手になる日本全図「伊能図」をはじめ、江戸初期の駿府の地図『駿府図』、利根川流域の詳細な地図『関東水流図』、隅田川河畔のにぎわいを描いた『隅田川花見絵巻』など、江戸時代に作成された地図・絵図類を中心に関連資料もふくめご紹介します。