TARO賞(岡本太郎現代芸術賞)は、岡本太郎の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代社会に鋭くメッセージを突きつける芸術家を世に輩出したいと願った故岡本敏子の熱い情熱によって、1997年に創設されました。その後、10余回にわたり開催されてきたTARO賞からは、世界的に活躍する現代芸術家が多く生まれ、岡本太郎のアヴァンギャルド精神は推し進められ、ますます膨張しています。そして、故岡本敏子の情熱は、ますます増殖しているかのようです。
岡本太郎美術館では、かつて岡本太郎がそうであったように、新しい才能を支援し活動の機会を提供していきたいと考えています。その活動の一つとして、本展では、第4回から第9回までのTARO賞の各賞を受賞後、順調に活動を展開してきた作家から今井紀彰、えぐちりか、開発好明、風間サチコ、棚田康司、横井山泰(50音順)の6名を選抜し、新作を中心にご紹介します。