本展は世界的に有名なグラフィックデザイナー福田繁雄氏の“ひとひねり”あるポスター作品を一堂に集め、“みる”楽しさ、さらに“考える”楽しさを存分に味わうことのできる展覧会です。キーワードは、「不思議⇒発見⇒驚き右喜び」。不思議な表現を発見し、その驚きが喜びへとつながっていくような構成を試みます。
福田氏の明快でかつ刺激的な表現は、観るものを魅了し、鮮烈な印象を与えます。特に子どもたちにとって、その色や構図の面白さに加え、視覚的なトリックが含まれている作品は“びっくり”で“おもしろい”世界であることでしょう。視覚的な楽しさをきっかけにして、作品それぞれのもつ独創的な発想と表現の中にある、物事ひいては世界を見る眼の多様さと自由さに気づく機会となればと思います。福田氏のユーモアあふれる視覚芸術を通して、芸術作品であるポスターの魅力を存分に紹介したいと考えています。