本展は、テル・アヴィヴ美術館(イスラエル)とマルティン・グロピウス・バウ(ドイツ)の協力のもとに企画された国際巡回展です。カラヴァン自らが会場デザインを手がけ、世界初公開となる初期の油彩画や挿絵、壁画や舞台美術の資料に始まり、レリーフや彫刻を経て環境彫刻へと至るその軌跡を、映像や資料を交えて展示することにより、この環境彫刻家の広大な活動の軌跡を回顧します。そして、豊かな緑に囲まれた当館展示室のために特別に考案される扇形展示室でのインスタレーションは、今なお第一線で活躍し続ける作家の新たな表現に触れる、貴重な機会となるでしょう。