大正12年(1923)9月1日午前11時58分、関東地方に大地震が発生しました。神奈川県相模湾沖を震源とした、「関東大震災」です。お昼どきだったため、東京・横浜は火災による被害が大きくなりました。当館では、明治14年(1881)以来使用していたコンドル設計の旧本館が倒壊した他、収蔵品にも被害が及びました。
今回は、関東大震災後の当館と上野周辺の状況を伝える資料を展示いたします。震災の様子を生々しく伝える田代二見筆の油絵や、震災後の写真、震災の報告書を紹介します。
また、震災からの復興の様子もお伝えします。当館では、倒壊した旧本館にかわって現在の本館を建設しました。その資料や、昭和5年(1927)に東京で行われた復興記念式典の様子をご覧いただきます。