妙心寺は、建武4年(1337)、花園法皇(1297~1348)が自らの離宮を改めて禅寺となし、関山慧玄(1277~1360、諡号・無相大師)を開山(初代住持)に迎えたことに始まります。禅文化を彩る貴重な文化財が多数伝わり、それらは禅宗史にとどまらず、わが国の文化や歴史をものがたる重要な資料ともなっています。関山慧玄やその師、宗峰妙超をはじめとする名僧たちの墨蹟や頂相、妙心寺を支援した諸大名の肖像、華麗な屏風や襖絵、白隠ら近世の高僧の活動を伝える墨蹟・禅画など、約700年にわたる妙心寺の歴史のなかで花開いた文化をご覧いただきます。