文化庁では重要無形文化財のわざと文化財を支える技術を公開する事業として、平成八年度から「日本のわざと美」展―重要無形文化財とそれを支える人々―を開催してきました。
この展覧会は、重要無形文化財に指定された陶芸、染織、漆芸、木竹工等の伝統的な工芸技術とともに、それらの工芸技術の表現に欠くことのできない用具や材料の製作・生産等の技術のうち、特に選定された文化財の保存技術を広く公開することによって、文化財保護について、広く多くの人々の理解を得ることを目的としています。
日本の伝統工芸の再興の「わざ」が、物故者を含むすべての重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)・保持団体の代表的作品約一八〇点と、それらを支える選定保存技術の関係資料等で総合的に紹介されます。これだけの規模で網羅的に展示されるのは北海道でははじめてのことで、日本のわざと美の真髄に触れるまたとない機会となるでしょう。
会期中、染織・金工・刀剣等の作品を展示替えいたします
前期9/6~9/21
後期9/23~10/5