「群馬青年ビエンナーレ」は、16歳から29歳までの若い世代を対象とした、全国公募の展覧会です。開館以来の長い歴史をもつ「群馬青年美術展」を引き継ぎ、1991年以来隔年で開催されています。
> 第9回となる今回は、美術館施設改修工事による休館の影響で開催を一年延期したため、対象年齢の上限を一年引き上げました。2005年以来3年ぶりの開催となりましたが、過去最多となる884人(組)から1,282点の応募があり、一次(書類)審査では156人170点が通過しました。
> 8月におこなわれた二次(作品)審査の結果、47人の49点が入選を果たしました。その中から大賞1点、優秀賞2点、奨励賞5点が選ばれています。
> 大賞を受賞した大矢加奈子(おおや・かなこ)の《Vanilla Days》(平凡な日々)は、大小8枚の画面を組み合わせた絵画作品です。日常のありふれた風景を描きながら、断片的なイメージを組み合わせることにより違和感を感じさせる空間を構成しています。虚と実が入り混じる現代に対する不安を提示すると同時に、描くことを通して現実の確認作業を行っていると言えます。
> 入賞・入選作品は、広大なスペースを誇る当館の「現代美術棟」に展示されます。これからさらなる飛躍を目指す若いアーティストたちの、新鮮で、可能性に満ちた表現を、どうぞご覧ください。