「音に恋した美術展」は、普段は目に見えない「音」を目に見える美術で表現した絵画、実際に音が聞こえる作品を展示します。
まずは楽器。三百年程前にヨーロッパの職人が作った弦楽器の貴重なコレクションを公開。ヴァイオリンの名器といわれる、ストラディヴァリやグアルネーリなど、音もさることながら楽器の形の美しさにも注目です。
そして、ズバリ演奏する人々を描いた名画の数々。小磯良平、長谷川昇など巨匠の残した音楽の絵画が集まります。さらに美術と音楽の関係をテーマに作品を残したシャガールやマティスといった作家たち。マティスの代表作《ジャズ》からは小気味よいリズムが聞こえてきそうです。
もちろん、現在一線で活躍する作家たちからも目が離せません。金沢健一、藤本由紀夫といった音を使った作品づくりをしている作家たちの作品は、来ていただくみなさんがその場で音を聴くものです。
音を感じさせる絵から、実際に音を出す作品までおよそ50点があなたを迎えます。「見る」と「聴く」がクロスオーバーする世界を体験してください。