開館3周年記念の大型特別展として、太宰府にゆかりが深く今も「学問の神様」として多くの人々に親しまれている「天神さま」をテーマとした展覧会を企画しました。
「天神さま」こと菅原道真(845~903)は、平安時代を代表する学者・詩人であり、有能な政治家でしたが、政争により都から大宰府へ左遷されこの地で亡くなりました。その霊を慰めるため天神として祀ったのが、天満宮のおこりです。
この展覧会では、太宰府天満宮や北野天満宮をはじめ、全国天満宮の至宝を中心に、菅原道真と天神信仰のすべてをご紹介します。道真の形見の品とされる国宝「伝菅公遺品」(道明寺天満宮)やその生涯を描いた国宝「北野天神縁起絵巻」(北野天満宮)など、「天神さま」ゆかりの国宝がこれまでにない規模で集います。また今回、アメリカのメトロポリタン美術館から「北野天神縁起絵巻」も里帰りします。この秋、国宝18点、重要文化財21点を含む「天神さま」ゆかりの至宝が、道真終焉の地・太宰府に集います。ぜひこの機会にひとりでも多くの方々にご覧頂ければ幸いです。