田中正造は、明治時代に活躍した本県を代表する民衆政治家のひとりで、生涯を通して常に人民の権利を護るために活動しました。
正造は、現在の「下野新聞」の前身となる「栃木新聞」の編集人を務め、その紙上で民権論を展開していきました。その後、栃木県会議員、衆議院議員として足尾鉱毒事件をはじめ様々な問題に精力的に取り組み、人民の代表として政府による強圧的な政策に抵抗しました。
今回の企画展では、とくに新聞にあらわれた田中正造に焦点をあて、民衆政治家田中正造の生涯を概観しようとするものです。正造が編集人を務めた時の新聞資料をはじめ、初公開となる資料も展示・紹介します。正造について、さらに理解を深めていただければ幸いです。