日本から遠く、昼夜、季節の逆転した国ブラジルには、世界最大の日系人社会があります。移民百周年を迎えた2008年に、日本で最も多くのブラジル人が住むここ愛知県で、ブラジルに関わる現代作家たちの作品を紹介しています。私たちの隣人であり、あmたち旧の反対側に住まう人々について思いを馳せれば、視点は大きく広がり、さまざまなことが見えてくるでしょう。
現在のブラジルは、夢と矛盾が交差する複雑で混沌とした像を映し出します。そしてその地の美術は、繊細さ、優しさ、寛いだ雰囲気と、社会における矛盾を同時に伝えます。花々が開いて花粉が空中に広がり、その生命力が穏やかに浸透していくように、ブラジルの美術は、人と人・空間・社会を結びつけていきます。それは、繊細でなおかつ豊かなエネルギーを与えてくれるでしょう。