20世紀の日本美術界で異彩を放った北大路魯山人(1883-1959)と岡本太郎(1911-1996)。強烈な個性を持った両人が親しい間柄であったことはあまり知られていません。魯山人は太郎の祖父・岡本可亭に弟子入りし書を学び、その後、太郎の父・一平(漫画家)、母・かの子(作家)らとも交流を深め、成長する太郎とも絆を強めたのです。
本展では、魯山人の書、陶芸作品など64点、太郎の絵画、立体、書、陶芸など54点のほか、岡本可亭・一平・かの子の書や原稿など23点を併せて展示し、魯山人と岡本家三代の親交ぶりを紹介します。太郎の没後、メキシコで発見され話題となった「明日の神話」の原画(油彩)も東北地方では初公開となります。