ポーラ美術館では、開館5周年を記念して、2007年9月22日(土)から2008年3月23日(日)まで、ポーラ・コレクションによる「モネと画家たちの旅―フランス風景画紀行」展を開催いたします。この展覧会は、印象派の作品を中心に、フランス各地を北から南まで、そして現実を超えた想像の世界を旅するものです。
19世紀後半に活躍したクロード・モネに代表されるフランスの印象派の画家たちは、風景を主題として刻々と移り変わる光と明るい色彩を求めるようになりました。彼らは、パリ近郊のフォンテーヌブローの森やセーヌ河のほとりの美しい風景を描き、さらなる美しさを求めて、フランス各地を旅するようになります。美しい海岸線と、緑が生い茂る田園風景が印象的なフランス北部のノルマンディー、険しくそびえ立つ断崖とエメラルド色の海が特徴的なフランス北西部のブルターニュ、光輝く太陽のもと、紺碧の海や緑豊かな森が美しいフランス南部のプロヴァンスやコート・ダジュールなど、画家たちは出会った風景を、あざやかな色彩の風景画に描きとめていきました。
本展覧会では、ポーラ美術館の収蔵品のなかから、19-20世紀のフランスの風景画を特集して展示し、モネや印象派の画家たちが美しさを求めて旅した軌跡を、彼らの作品を通してご覧いただきます。