夏の特別展では父をテーマとする詩画・絵画作品15点とエッセイ、その他貴重な関連資料を展示します。
富弘氏の父は1984年3月9日の夜、心筋梗塞のため、79歳で突然この世を去りました。富弘さんが退院して5年目のことです。『愛、深き淵より。』や『風の旅』のエッセイの中の富弘さんの父は、朴訥で厳格な一農民として登場します。近年『天上大風』(学習研究社出版)に連載された文章からは、努力家で、文化人として教養を身につけていたことがうかがえます。
父親の資料を集めることで、富弘氏自身は生前には知ることができなかった若い頃の父の姿が現れてきました。
今回の展示では、こうした父をテーマに制作された作品を通して富弘さんの父に対する想いに触れていただけます。