日本や中国ではさまざまな動物や植物などが描かれてきました。これらの中には、たとえば「鶴は千年、亀は萬年」というように、特別に縁起がいいとされる図柄も多くあります。これらは“吉祥文様”といわれ、古くから画題として広くとりあげられてきました。
このテーマ展では、館蔵品を中心として、これら吉祥の図様を描いた作品を特集展示いたします。なかには「こんな生き物がおめでたい図柄だったんだ」と、意外に思われることもあるかもしれません。ぜひこの機会に、絵画の裏に隠された意味を楽しんでください。
なおこのテーマ展では、今回が初公開となる、小泉斐の「和合ニ神図」(個人蔵)を特別公開いたします。