「花鳥画」は草花や鳥、昆虫などを主題にした東洋の絵画をいいます。日本では、身の回りにある草木、生き物や四季折々の風物などの自然現象も含み、花鳥風月、雪月花などの様式へ独自に発展してきました。
絵画が多様化する現在は、日本画・洋画の境もあいまいになってきていますが、「花鳥画」という言葉の中に、日本人が古来より培ってきた雅(みやび)な心が宿っているのかもしれません。
平松画伯は、日本画を通じて日本の美の形を追求し、現代に華麗な花鳥風月の世界を創りあげています。古典から引用したり西洋のモチーフを日本画で表わしたりと、格式にこだわらず遊び心満載の世界が展開しています。