マルク・シャガール(1887-1985)は、豊麗な色彩で幻想的な世界を描き出すだけでなく、素朴で温かな言葉で詩を謳い、若き日の思い出を綴りました。生涯にわたり、画家は私的な記憶、人生、愛をテーマに制作を続けました。それらの絵画は、画家自身の「私の物語」を、観る者に語りかけてきます。
ポーラ美術館のコレクションには、シャガールの絵画と挿絵本が数多く収蔵されています。本展覧会では、シャガールの残した言葉を手がかりに、当館が収蔵するシャガールの全作品を紹介します。一世紀を生きたシャガールの喜びと悲哀、そして人間愛にふれる物語をご堪能下さい。