山寺 後藤美術館は平成6年に山形県出身の実業家・後藤季次郎氏が長年にわたって蒐集したヨーロッパ絵画のコレクションを核として史跡と景勝の地 山寺に設立された美術館です。特にフランスを中心とする17世紀から19世紀までの絵画コレクションは我が国有数のものといえます。
本展はその充実したコレクションの中からフランス絵画の燦然と輝いたバロック、ロココに代表されるアカデミズムの画家たちの作品とバルビゾン派の絵画を中心に紹介いたします。17世紀バロックの絵画から18世紀のナティエ、ブーシェなどロココの洗練された宮廷風の装飾的絵画。19世紀のカバネル、ブーグローなどのアカデミズムの巨匠。そして自然の中で風景や動物を描いた19世紀のコロー、ミレー、ルソー、クールベなどのバルビゾン派の名作まで、作品70余点でフランス絵画の3世紀の歩みを辿ります。また、同時代のヨーロッパ各国(イギリス、オランダ、イタリア、スペインなど)の作品も同時に紹介します。