今回の展示は大きく2部で構成されています。まずⅠ部は岡本太郎が制作した立体3点と平面6点、それに彼の眼によって切り撮られた縄文文化や民族文化に関連する写真28点を展示します。これにより、岡本の《まなざし》のありようを鑑賞していただきたいと考えます。続いてⅡ部では、茅ヶ崎を中心とする湘南地域(鎌倉・平塚・小田原)とその隣接地域(横浜・寒川・厚木・大和・秦野・海老名・大井・相模原)から出土した縄文時代草創期~晩期の土器・土偶、および弥生前~後期の土器や古墳時代の埴輪など総数約90点余りを展示します。今回のⅡ部の展示には、湘南地域からはずれる多くの遺跡から出土した作品がふくまれますが、縄文中~後期の土器・土偶、さらには古墳時代の埴輪などの優品の魅力を市民の皆さんにぜひ味わっていただくため、今回とくに出品をお願いしました。さらに、茅ヶ崎出土の作品についても、それら各地域の作品と比較して決してひけをとらないことを、実物によって認識していただけたら幸いです。