種谷扇舟(1914~2004)(本名は久太郎)は八街市に生まれ、千葉県師範学校本科在学中より、浅見喜舟に師事しました。卒業後は、小・中学校、高校、短大などで教鞭をとる一方、近代詩文の表現を追求し、書道芸術院や毎日書道展等に作品を発表し、白扇書道会を主宰し、多くの後進を育てました。
種谷は、“書は古典の良いものに学ぶこと”との考えに基づき、中国に残された碑文を求める旅を通して、研鑽を重ね、同時に日本と中国とのかけはしとして文化交流にも尽力しました。
本展では、種谷扇舟の初期から晩年の作品および関連資料を展示し、その芸術と活動の軌跡を紹介します。