久米邦武は、明治4年、岩倉使節団の一員として欧米12ヵ国を歴訪し、帰国後『米欧回覧実記』を編纂したことで知られています。今回の展示では、歴訪の際に入手した現地の「音楽会のプログラム」や「メニュー」をはじめとして、修史局、帝國大学教授を経たのち早稲田大学で教鞭をとった際の「講義録」、科学関係や能楽関係の資料など、93歳までの長い生涯にわたって続けられた幅広い分野への研究の跡を紹介いたします。
久米桂一郎の展示では、フランス留学初期から帰国後の油彩画作品26点に加えて、フランスや日本国内の写生旅行で描いたスケッチも展示いたします。