作者は東京、インド、宮城、福岡と移動を繰り返し、撮影をしている。そして2年前に沖縄に出会った。沖縄の写真家が経営している沖縄読谷村のペンション「ゆめあ~る」は2年前にその写真家と出会って以来、頻繁に訪れてきた作者にとって沖縄の中で最も関係の深い場である。好奇心からくる移動、そして場の関係性がシャッターを押す理由の一つとなっている。 復帰35年にあたる今年は嘉手納基地を取り囲む「人間の鎖」を、11万人が集結した「県民大会」を目撃した。沖縄という強烈な場所で写真を真正面から撮ろうとした時、具体的な関係性がある読谷村から歩き始めることにした。自らのリアリティを獲得するために移動し撮影をしていく。 2007年、沖縄県読谷村を中心に撮影。