靉嘔(1931- )は全ての物体、イメージを虹色で分解し、再構成した虹の作品で世界的な評価を受けた作家です。
1931年茨城県に生まれた靉嘔は、池田満寿夫らと「実在者」を結成し、58年に渡米、以後ニューヨークと日本を行き来します。62年、ハプニングを中心とする前衛芸術グループ「フルクサス」に参加します。66年、ベニス・ビエンナーレ展に出品し、その後サンパウロ・ビエンナーレ展をはじめ各国際展で次々と受賞を果たし、世界でも高い評価を受けるようになりました。
赤橙黄緑青紫のスペクトルの順番で描かれた虹色のグラデーションが織り成す世界。靉嘔が到達した精緻で豪華でしかも不思議な静けさたたえた作品の魅力を楽しんでください。
出品点数:約20点