夏休みのワークショップにおいて、中学生・高校生が制作した作品を展示します。このワークショップは、収蔵作家を講師に招き、作家とともに鑑賞・作陶するもので、2007年7月29日(土)~30日(日)に行われました。
今回の講師は、多治見市在住の陶芸家:鴨頭みどりさんです。
鴨頭さんは、1954年愛媛県今治市出身。高校卒業後に陶芸家のもとで働いたときの土の感触が忘れられず、その後、愛知県瀬戸窯業訓練校に学び、1978年に卒業。1980年には、メキシコのトルーカ陶磁器学校に講師として赴任しました。帰国後、多治見市市之倉に「松永工房」を開窯し、1987、88年と続けて日本クラフト展に入選、1992年には第3回国際陶磁器展美濃'92陶芸部門で銅賞を受賞、1998年朝日クラフト展入選といった活躍をされています。
鴨頭さんの作品を鑑賞する中で、子どもたちは動物の表情や皮膚の質感のおもしろさに興味をもちました。土に模様をつけたり、土を極限まで引き伸ばしたりする制作の仕方について、実際に土を用いた解説を聞いた後、それぞれが自分の思いに従って作陶していきました。
感じ方や表現の違いを自覚し始める思春期の子どもたち。作家との出会いを通して、どんなことを感じ取り、なにを表現しようとしたのでしょうか。このたび「思春期のカタチ」として、作家の作品とともに展示します。