森北 伸は1969年名古屋市生まれ、1992年愛知県立芸術大学彫刻科を卒業。
白土舎では1998年以降、7回目の個展。彫刻を学んだ森北だが近年は自らが2次元と3次元の往還を繰り返しながら制作をつづけているように見える。その空間の中で、深まることを頼りに自分自身の姿やその生活を形に表してきた。そこには普通の生身の人間がただ生きてゆくと云う滑稽でかつ重いテーマが基調になっているのだが、生み出されたものには不思議と軽みやおかしみといった、恐らく森北自身がもつ温かさが備わる。立体作品と平面作品による展示。