創画会は1948(昭和23)年に「世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言して東西の日本画家13名によって旗揚げされた団体、創造美術をその起点としています。創造美術はその後1951(昭和26)年に洋画、彫刻を主とする新制作派協会と合流して新制作協会日本画部となり、1974(昭和49)年に再び日本画の団体、現在に続く創画会として独立しました。
この流れのなかで発表されてきた、実験的な試みをもちながらも高い完成度を示す優れた作品の数々は日本画の新しい表現の追究を先導し続けてきました。
本展覧会は創画会60年の歩みを、代表的な作家約60名の作品によって振り返るものです。起・承・展、の三つの章によって展覧する約70点の作品は戦後の日本画の精華とも言えるものです。