ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)は、絵画・デザイン・美術教育などの分野で多岐にわたる活動をしました。この展覧会は、ムナーリの活動を彼が生涯にわたってかかわり続けた「本」の仕事を手がかりにして分類、展示し、彼の思考の軌跡をたどる試みです。
展示内容は、ムナーリの書籍を中心に、日本ではほとんど紹介されていない、未来派時代の油彩画やスケッチ、絵本原画、映像作品なども含まれる予定です。また、ムナーリと日本の文化人やアーティストとの交流も併せて紹介します。10のコーナーの冒頭には、ムナーリをリスペクトする駒形克己氏デザインの、ダンボールを用いた展示ケースにシンボルとなる作品が印象的に展示されます。
柔軟な発想と、自由なものの見方を大切にしたムナーリ。近年、イタリアと日本を中心に復刊が相次ぎ、生誕100年を期に改めて注目を集めています。この記念すべき年に、イタリアと日本から集めた約330点のムナーリ作品を一堂に展観します。