今回の日本での個展で、私が制作するのは彫刻的なMassではなく、写真、オブジェーなど多様な物体と形式を用いたCollageの平面的なものである。 特に今回の作品の中には大衆的に馴染みのあるキャラクターを写真で取り、それを私のオリジナル作品と再構成し、また別のイメージに表すことを試みる。 根本的に私の制作のベースは空間を探求する事であり、あるモノが空間に置かれることによって如何にその空間に変化を与えるのか、そしてその変化は如何なる新しい空間に生まれ変わるのかを観察することである。 私たちは意識、無意識的にいつも新しい空間に接しながら生きている。 その中には異質的なモノ或は空間が交わる接点があり、その異質さが現代の空間で如何に疏通して行くのかを模索した結果物が今回の作品である。