当館コレクションの中より、日本作家の抽象絵画と具象絵画をご紹介致します。
抽象の山口長男、瑛九、具象の和田英作、安達真太郎、伊牟田経正の5名の油彩画に注目し、それぞれの作風の違いをお楽しみいただくものです。
日本の抽象絵画の先駆者といわれ、国内外で評価の高い山口、前衛芸術の先駆者であり宮崎を代表する画家、瑛九。
明治洋画の最後の砦として生涯、堅実で穏やかな画風を貫き通した和田、抽象の流行の中、迷いを持ちながらもリアリズムを追究した安達、安達と同じ絵画団体で、一瞬をとらえた描写を特徴とし、現在も活躍を続ける伊牟田。
20世紀に生まれた、現実を再現描写しない抽象芸術。これに対し、現実をあるがままに描写する具象芸術。
見方によって、同じ絵画でも異なった感じを受けます。新しい発見を探しに、ぜひご来場ください。