visual diary/slide show トヨダヒトシ「Spoonfulriver」 2007年8月31日(金)・9月1日(土)・2日(日) ※王子直紀写真展会期中 トヨダヒトシは、ニューヨークを生活と活動の拠点に、一貫してスライドショーによる長・短編の映像日記を発表している作家です。何気ない日々の出来事を日記をつけるように写真に撮り重ねながらも、トヨダはそれらを印画紙に定着することはせず、消えていく映像として観客に提示していきます。そこには現れるものではなく消え去るもの、撮られたものではなく撮られなかったもの、そんな儚い存在を通して世界のありようを見つめる作家の目があります。 上映作品 「Spoonfulriver」(2006-2007年/80分/サイレント) 2005年春先の、ニューヨークの平凡な道から始まる/このありふれた日/いくつかの旅をした/出雲崎/コペンハーゲン/グラーツ/残された言葉/今も/一枚の写真に出会うこと/去っていく音/ひと匙の河 約500枚のイメージからなる新作映像日記。 「NAZUNA」(2005年バージョン/90分/サイレント) 9.11.01/うろたえたニューヨーク/11年振りの秋の東京へ/なつかしい道を何度も歩いた/アフガニスタンへの空爆は続く/やがて来た春/長くなる滞在/撮ったこと、撮れなかったこと、撮らなかったこと/二つの別れ/東京/見続けること ある夏の、雨のブルックリンから始まる一年数ヶ月の日々を綴った長編スライドショー。