世界中の旅人を魅了する水の都ヴェネツィアは、かつて東方貿易の拠点として繁栄を誇り、独自の文化と芸術が華開いたことでも知られます。本展では、ティツィアーノやティントレット、ヴェロネーゼらの巨匠たちを輩出したルネサンスから、カナレット、ティエポロ、ロンギなどが活躍した18世紀までのヴェネツィア絵画の黄金期を、イタリアの個人コレクションや国公立美術館所蔵の作品を中心に、40作家による71点で紹介します。神話や宗教画だけでなく、幻想的な風景、祝祭に彩られたヴェネツィアの市民生活を描く風俗画や風景画など幅広いテーマの作品により、水の都とその精華ともいうべき絵画芸術の魅力を余すところなくお伝えします。