花鳥風月、四季、年中行事など、日本の自然や文化に寄り添いながら長い年月をかけて独自の発展をとげてきた「和菓子」は、現在では五感を使って楽しむことができる芸術品といわれています。食物として欠かせない美味、ほのかな香り、歯ざわり・舌ざわり、美しい意匠、奥ゆかしい菓銘、これらの要素が絶妙に調和して日本独特の和菓子が生まれました。
本展は、こうした和菓子をアートとしての視点でとらえ、その美の世界を実物、写真、パネルなどの各種資料により展示・紹介しようという試みです。奥深い和菓子の世界を、目で味わうことにより眼福を感じていただき、和菓子の魅力の一端をお楽しみいただければ幸いです。
主な展示資料
・上生菓子、干菓子のいろいろ
・木型、抜き型など菓子作りの道具
・御菓子箱
・木の和菓子、紙の和菓子
・浮世絵にみる和菓子
・四季の和菓子(写真)
・工芸菓子
・和菓子の切手、そのほか関係資料