燦々と降り注ぐ陽光に私たちが包まれるとき、気分までもすがすがしくなるでしょう。そんな心の効用をもたらす太陽は、朝な夕な暮らしを共にする天体です。古来太陽は、生きとし生けるものに無限の恩恵を与える天体とされていたのです。
また、今日でもウサギが餅をつく姿を愛でるお月見は代表的な秋の風物詩となっており、長く親しまれている竹取物語の中でかぐや姫が帰って行くこの天体を、私たちは様々な想いで眺めてきました。
私たちがとりわけ親近感を抱き、かつて信仰の対象であった太陽や月は、多くの画家を魅惑する画題として取り上げられています。
この展覧会では、「太陽」と「月」がある絵にスポットを当て紹介します。芸術家はどんな動機から絵の中に太陽や月を描いたのでしょう。その制作にまつわるエピソードや表現の独創性にも触れながら、多彩な輝きを放つ作品をご覧いただきます。
展示構成
第1展示室 天体散歩道
第2展示室 風景画名品コレクション 日本画名品コレクション「山水風景」
第3展示室 風景画名品コレクション 洋画名品コレクション「肖像画&群像」
作品点数:35点 作家数:25人