ベラスケスと共にスペイン最大の画家とされているフランシスコ・デ・ゴヤ。《裸のマハ》《着衣のマハ》や宮廷画家として描いた油彩作品で有名ですが、彼は優れた銅版画家でもありました。
今回ハウステンボス美術館では大分市美術館との交換展と致しまして、画家として円熟した時期に作られた銅版画集『戦争の惨禍』『気まぐれ』をご紹介します。大分市美術館が本作品を外部に出展するの初めてのことです。
王室や教会を風刺し、社会の矛盾や人びとの苦しみを描き出した『気まぐれ』、フランス革命の余波を受け動乱の渦中にあったスペインを報道写真の如く切り抜いた『戦争の惨禍』それぞれ80点をご紹介いたします。