志賀一男は祭りや原野を駆けめぐった幼少時代の忘れえぬ体験、想い出をもとにライフワークになっている木版画《野馬追讃歌》《幼少夢幻》シリーズの制作を続けています。また一方では、世界の都市を旅した感動と印象を女性像を通して謳いあげた水彩画の《旅の回想》シリーズも描いてきました。その作品は日展や日本水彩展など全国的な展覧会で高い評価を受けています。
今回の特別展では日展、日洋展、河北美術展、日本水彩展に出品、入選した版画、水彩画を中心に、日本各地を旅し、心に残る風景を描いた、これまで未発表のスケッチも併せて展示します。
力強く躍動感みなぎり、それでいて懐かしく温かみが感じられる志賀一男の作品の世界をどうぞお楽しみ下さい。