森英恵は、50年にわたり国境のないファッションの世界で、新しい美の世界を追求してきました。とりわけ、1977年以降は、パリ、オートクチュール組合に属する唯一の東洋人として作品を発表し続け、日本のファッションデザイナーのパイオニアとして、その評価を揺るぎないものとしています。
今回の展覧会では、2006年春に東京の新国立劇場、秋にはパリで開催した展覧会出品の衣装を中心に、手の技の粋を展示します。日本の美意識を西洋のモードに巧みに織り込むことにより一躍森の評価を高めた初期の衣装から近作までおよそ80点が集められます。松井龍哉によるマネキン型ロボットも登場し、森英恵の手が生みだした世界を様々な角度から見ることのできるまたとない機会となるでしょう。
展示構成
[黒を装う]
[光と影]
[花と趙]
[東と西の出会い]
[オートクチュールの技]
[舞台衣装]